うしおだ健康クリニックでは訪問診療を第一に考えています。
そして、その「訪問診療」とは何かについて紹介します。

訪問診療と往診の違いについて

似たような言葉に「往診」というものがあります。
言葉の意味的に似ているように感じますが実は大きく異なる行為です。

訪問診療と往診の違いから、訪問診療とは何かということを解説します。

共通しているのは医師による訪問

訪問診療と往診、共通しているのは「医師の訪問による診察」ということです。
患者さま宅にお伺いして診察を行うという行為自体は変わりありません。この点は共通しています。

では、この両者の違いとは何なのでしょうか?

違いは計画的かどうか

両者の違いは「計画的であるかどうか」です。
訪問診療は最低でも月に2回、患者さまやその家族と話し合って計画的に訪問します。
ですが、往診は患者さまの要請を受けて、その都度診療を行います。

往診はいわば「ホームドクター」という感覚で、病状悪化や気になった時など困った時に臨時的に呼ぶ形になります。

その違いによりどういったことが起こるのか?

計画的かどうかでどう違うのかと疑問に思った方もいるはずです。

わかりやすく説明すると、例えば血圧の薬を継続的に服用することになった場合、薬が切れる頃に定期的に受診、または事前に予約して病院まで受診いただきます。

通常の受診の場合はそうなりますが、訪問診療は病院を受診するのではなく、患者さまの自宅に医師に来てもらうものです。

いわば定期的な診療という形は変えずに、それを病院ではなく患者さまのお宅で行うことができます。

それにより、症状が悪化した際に服用するお薬の変更、時には病院で精密検査を行うよう促したりする事により長期療養が可能になります。

一言でまとめると「病院から自宅へ診療の場を移したもの」が「訪問診療」となります。

通常の診療にはない訪問診療のメリットもあります

通常の診療で行う病院から自宅へと診療の場を移した訪問診療ですが、いったいどんなメリットがあるのか?

もちろん、なかなか思うように身動きの取れない患者さまのために診療を行えるというメリットがありますが、それ以外にもメリットがあります。

住み慣れた場所で過ごすことができる

患者さま本人が住み慣れた家で過ごすことで安心して過ごすことができます。

病院だと、面会や食事、入浴などの制限がどうしてもありますが、訪問診療の場合はその縛りがない分有意義な時間、そして有意義な人生を過ごすことができます。

患者さま本人の人生を大切にしてあげたいと考えているご家族にとっても最良な方法であると言えます。

入院費用を抑えられる

病院での入院の場合は入院費がどうしてもかかります。

それをまかなうことができれば良いですが、そうでない場合はかなりの負担になります。

ですが、在宅医療は家で過ごすために経済的負担は病院よりも小さく済みます。

ひとりひとりに時間をかけられる

忙しい病院だと、聞きたいことがあってもなかなか聞けない…。

訪問診療ではそんなことはなく、聞きたいことを聞くことができます。

そうすることで、これからの治療計画の疑問も解決し、安心して治療に専念することができます。

ご家族からの話や相談を受けることができる

患者さま本人だけでなく、ご家族の方からの話や相談を聞くことができるので、患者さま本人を支えるご家族の方の疑問の解決、精神的なサポートを行うことが可能になります。

それにより、何かしらの病気のサインを見つけたり、介護サービスなどを提案することで介護や経済的なサポートを行うことも可能になります。

訪問診療のデメリット

訪問診療のメリットについうて色々紹介しましたが、良いことだけではありません。

しっかり納得した上で、決めていただきたいのでデメリットも合わせて紹介します。

家族の負担が(入院と比べると)大きい

いくら患者さま本人が望んでいても家族の方の同意と協力なしでは在宅医療は成立しません。

介護サービスなどと組み合わせることで、ご家族の負担に最小限にすることは可能ではあるものの、病院で過ごすよりも負担が増えるのは間違いありません。

先ほどメリットで経済的な負担が小さいことをあげましたが、身体的・精神的負担が増えるのが訪問診療のデメリットです。

ただ、お世話をするのが負担にならない、患者さま本人がいた方が家族が和むなど、家族の一員として必要とお考えの場合は大きな問題にはならないでしょう。

緊急時の対応が遅れる

病院で入院している時よりも緊急時の対応が遅れるのは否めませんし、病院でナースコール一つで対応してもらえるのには敵いません。

もちろん、万が一の時のための薬や対応の仕方は在宅医療での医師の診察の際にも聞くことはできますし、状況によっては入院の手配をお願いすることも可能です。

つまるところは「家族の協力があるか」です

デメリットは2点あげましたが、共通して言えるのは、ご家族の協力を得られるかどうかです。

それがなければ、在宅医療はどんなに医師などの医療者が頑張っても機能しません。

在宅医療を受ける際は、家族の協力が得られるか、在宅医療を行うことに家族が賛成して納得しているか把握することが最重要だと言えます。

訪問診療は患者さま、そのご家族のサポートが可能なサービスです

訪問診療は患者さま本人だけでなく、ご家族の方もフルサポートできる医療サービスです。

  • 病院を受診させるのが大変、待ち時間が長くて待つのが苦痛
  • 介護をしているけど、その先が不安
  • もしもの時に頼れる医師がいてほしい

そんな時は訪問診療を一度考えてみることをおすすめします。

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